西洋では小さな子供でも一人前の人間として扱い、権利と責任を持たせると言います。
それは認知症の人にも当てはまり、認知症の人の世界を否定し、正しい結論を出そうとしています。
そもそも猜疑心が強くて性格が悪い主人公、認知症になり、「正しい」自分の世界に比べて周囲がウソばかりつき、否定してきます。本人にとってはガスライティングの世界だと思います。見ていると辛いです。主人公側で見てとても恐怖を感じました。
認知症になるのが怖いです。
最後、施設に入り、適切な対応をしてくれるプロに介護されて主人公は自分を人前に出す事ができました。人生で一番幸せな時なのかもしれません。
認知症になってもいいかな?と思えました。