ボールルームへようこそ 読書感想

11巻まで読みました。思ったより名作でした

最初は駄作だと思いましたが、主人公に相方が見つかってしばらくした位から面白くなってきました。

また、そのくらいからダンスの描写も上手になってきました。ダンスを漫画で伝える難しさからか、序盤は気合いが入りすぎて却って歪すぎてわかりにくくなっていました、


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贅沢を言えば、出てくる男性が女性の理想的王子すぎます。話し上、女性がかなりの実力者、希少性のある体格という事で辻褄はあいます。

 

源氏物語方式で主人公はどちらかと言えば建て前の主人公で真の主人公は女性側、とちょいちょい傾きそうになりつつも、少年漫画であるところから編集の支援があるのか、競技ダンスという題材からか、男性側の成長も頑張って描写されています。

競技ダンスを本気でやってる男子に是非読んで欲しいです。

女性側の願望が伝わります。

 

やってみたい男性にはおすすめしません。

男性に求める程度が高すぎます。

 

そして、出てくる女性達が皆自分の意見をガンガン言える、自分の意見が存在する事に臆しない、自分の意見を言う事に罪悪感を感じない、頂点を目指す人としては普通の人間です。

現実はこうはいかないです。

批判=人間性の否定と捉えられる、攻撃ととられる事が多い為です。

情で、好きだという感情でつながる2人ではこうはいきません。ガンガン意見をぶつけあって不快な思いをしあって嫌いあってしまえば別れるしかありません。

契約で縛られた関係か、利害関係で縛りあうか、権力で縛られるか、信頼関係で縛りあうか、

 

最終的に二人のチームを構築する様子は夫婦を構築していく過程のごとくです。

お互い話し合って二人が対応出来る、かつ点数を取れる妥協点を見つけることが肝腎