大阪雑居ビル放火殺人事件

亡くなった方の数がものすごく多いです

何故ここまで被害が多かったのか気になり、ビルを調べてみました

1970年竣工のビルです。

25平米訂正80平米 25平米は焼けた面積です

HOME'Sのアーカイブに資料がありました


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グーグルストリートビューの画像です


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間仕切りのが天井まで上がっていなかったため、煙が一気に廻り呼吸が出来る空間が残らなかったこと

 

窓が入り口付近にしかなく、反対側にも開口はあったものの、内装上の都合で見えなくなっていたのなら煙を逃がす窓がゼロとなっていた事

 

放火犯が避難妨害を行ったこと

 

密閉空間で酸素不足による不完全燃焼をおこし、真っ黒な煙が充満したこと

 

これは逃げられなかったと思います。

 

既存不適格の建物は危険性が明らかになったから、既存不適格なのです。

違法ではありませんが、危険を孕んだ建物です。

 

どこかに助かる道程があったのでしょうか?

 

二方向避難を確保するのは難しいと思います。

 

スプリンクラーを設置するのは大変ですが、あれば有効だったと思います。運が良ければ一酸化炭素で昏倒はしても中毒死の前に火災が収まったかもしれません。

 

火災報知器連動の排煙窓があれば中毒死の可能性は低くなったのではないかと。

 

せめて火災対応訓練があれば、もしかしたら窓を開ける事ができたのでしょうか。

 

犯人が殺人犯です。そして、ビル管理者、ビル使用者、ビル利用者のちょっとづつの怠りが大規模殺人事件につながってしまいました。

 

とてもやるせない事件です。