ALS疾患者殺害事件

うーん、自力で死ねない状態になった人が楽に死ぬ権利。

日本人ならわかると思いますが、日本の怖い所は違う意図で作った法律が運用の段階で全く違う法律になってしまう事。

安楽死法案ができると、なあなあで強い意志と強い周囲の助けで生存を勝ち取らないと消極的に本人も家族も安楽死に同意したも見なされて人の手によって寿命を決められてしまう事になる可能性。

既に特措法が危ういです。警察を使えるようになってきています。

それがわかっているからこの手の法案は抵抗力が大きいです。

今回の事件は和田移植と同じように日本の終末期に対する議論を遅らせる事になるのでしょう。誰も得をしませんでした。

 

今回の問題点。

被害者の意志を明確に示す記録がありません。

加害者が医師免許を持っていても被害者と加害者の間に診療行為がなかった以上、今回の件に医師免許の有無は直接関係ありません。

 

そもそも、日本では本人からの委託であっても殺人は犯罪です。

 

今回の事件は座間の殺人事件と植松氏の殺人事件が合体したような感じです。

本人が死にたがって、かつ本人の生存が社会の害悪なら殺すのが正義と。

 

被害者がもし自分でしたらどうやって自殺すれば良かったのでしょうか?

胃ろうを外して絶食して死ぬ位でしょうか。

 

被害者も加害者も安易な抜け道を選んでしまいました。

結果として、正規の手続きはますます遠のきました。

 

安楽死を選んでスイスまで行った人は強かったです。

 

追記

被害者の父親のコメント

「親に死にたいなんて言う娘はいない。一度も聞いたことはなかった」

 

本音を受け入れてくれる家族ではなかったらしいです。身内は本人のSNSも知らなかったのでしょう。